突然ですが、あなたは数学得意ですか?
中学生のときは得意だったけど、高校に入ってから難しくて… 。
高校数学難しいよね。でも大丈夫!正しく勉強すれば、受験くんもきっと解けるようになるよ!
ということで、今回の記事では数学が得意な人もそうでない人も数学の成績を今よりも着実に上げていく方法を紹介したいと思います。
〈この記事の対象者〉
・数学の成績を伸ばしたいと思っている中高生
・これから数学の受験勉強を始めようとしている中高生
数学とはどういう科目か
ぼく的に大学受験において数学とは
『個別の問題から要素を抽象化して暗記し、それを演繹させて問題を解く科目』だと思っています。
この説明だけだと分かりにくいので例を使って説明すると、
『まず問題を解くための武器の使い方を覚え、次に問題を解く中で武器を洗練させていく科目』だと思っています。
ここからはこの内容を実践するための勉強法を詳しく話します。
武器の使い方を身に着ける
ぼくが言う”武器”とはなにか。
それは、一言で表すと公式や考え方のことです。
では、”使い方を身に着ける”とはなにか。
暗記することです。
数学なのに暗記?
高校で習う公式や考え方は、大昔の天才たちが生涯をかけて作り上げてきた理論の体系です。
これを使って僕たちは問題を解くわけですが、そんな天才たちが一生懸命考えて作ったものを、ぼくたちが試験時間の60分なり120分なりで1から発明することは厳しいです。
というか、はっきり言って無謀です(笑)
だから、これを暗記して使わせてもらうわけです。
使うもの
いわゆる網羅系の問題集を使っていきます。
なぜこれを使うかというと、これらの参考書は受験生が個別の問題から要素を抽出しやすいように設計されているからです。
つまり、この問題において覚えるべき武器はどこなのか分かりやすくなっています。
そして、高校数学の頻出分野がダブり少なく網羅されています。
出版社や著者によって大きく内容の異なるものではないので ( 高校数学の重要分野は一定だから) 正直どれを使っていってもいいと思います。
代表的な参考書を以下に書きますね。
・チャート式 (数研出版)
・Focus gold (啓林館)
・1対1対応の演習 (東京出版)
おそらくどれかが、学校で配られるのではないかと思います。
それを使って全然問題ないと思います!
ちなみに、ぼくは1対1対応の演習を使っていました。
この参考書は解説の前文のポイント解説がとても秀逸だなあと感動したのを覚えています。
時期と方法
武器を身に着ける段階での目標は言ってしまえば1つです。
『そこに載っているすべての問題を解けるようにすること!』です。
章末問題とかは置いておいて、とりあえず例題だけをすべて解けるようにしてみてください。
なぜかというと、この類の問題集はすべての問題を解けるようにして初めて基礎的な技能が網羅できるようにできているからです。
ええ、あんなに分厚いのに. . . 。
たしかに、分厚い!(笑)
ただ、公式などは頭をひねって解決するものでもないので (ものにもよりますが)、5分考えてつまずいたら解答を見てしまって大丈夫です。
そう、考えると意外にすぐ1周できそうな気がしてきませんか?!
う~ん、なんか行けそうな気がしてきました!
よし、いつまでに全部解けるようにすればいいですか?
目指すレベルにもよるけど、受験くんみたい国公立を目指すなら、高3の夏には全部できるようにしたいね。
最初に言いましたが、数学は武器を覚えたあと、武器を洗練させないといけません。
そのための時間を考慮すると、ぼくの今まで見てきた生徒たちの進捗と僕の受験時代の経験などから高3の夏までにはいったん武器を身に着けておかないと後々時間的に苦しくなってくるかなと思います。
冬になってくると共通試験の対策も絡んでくるからです。
いつまでに終わらせたいのか例題は何問あるのかしっかりと考えて、計画を立てていきましょう!
大切なのはすべての問題が解けるようになるまで、何度も解きなおすことです。
世の勉強法で、「この参考書を3周しましょう!」とか書いてあったりします。
ただ、当たり前ですが、得意不得意は人によって変わります。
1度見ただけで覚えられる人もいれば、5回見て初めて覚えられる人もいます。
ぼくも何度も見て覚える人でした。
自分に合った勉強法、周回数で解ききれるようになるまで、繰り返し何度もしつこく粘り強く解いていってほしいなと思います。
武器を洗練させていく
武器をすべて身に着けたあなたは、晴れてすべての大学受験の数学を解けるようになりました。
と、一筋縄でいかないのが勉強の難しいところですよね. . . 。
ぼくも含めて人なので、やったことを忘れることもありますし、今持っている武器ではどうにも太刀打ちできない問題もあります。
それに対応するために、今持っている武器をさらに磨いていくわけです。
第2段階一緒に頑張っていきましょう!
使うもの
極論なんでもいいです!
時間がない受験生はそのまま志望校の過去問を解き進めてもらって全然大丈夫です。
まだ、過去問は残しておきたいなという受験生は演習系の問題集に取り組んでいきましょう。
問題集を選ぶ基準ですが、今のあなたにとって簡単すぎるものでなければなんでもOKだと思います。
書店でパラパラ見て決めてみてください。
選ぶ基準をざっと挙げると以下の感じです。
・解答の詳しさ= 簡潔なものが好みなのか or 丁寧に解説が欲しいのか
・問題の量= 苦手分野の問題数はどうか?
・問題の難易度 = その問題集から得られるものはありそうか? 志望校の過去問との難易度の差はどうか?
・レイアウト、フォント
・持ち運びやすさ
ざっとこんなものでしょうか。
ぼくが受験生のときに使ってよかったものは追々記事にしようと思っています!
方法と時期
まず、時期は武器が身についた範囲ならいつからやってもOKです!
自分のモチベーションと相談しながら決めてみてください。
方法ですが、これは網羅系の参考書と大きく違う点が3つあります。
『1問1問しっかり粘って考え抜くこと!』
『必ずしも問題集1冊全問解ききることを目標としないこと!』
『間違った原因分析はしっかり行うこと!』
まず1つ目ですが、1時間とかそれ以上時間をかけて1問に取り組んで全然いいです!
ここで大切なのは、今のあなたは受験に必要な基本的な武器は一通り身についているということです。
これを駆使して初見の問題に対して使う練習をしてほしいなと思います。
そして、それが受験本番での粘り強さに繋がっていきます。
目の前の1問1問にしっかりと向き合っていきましょう!
次に2つ目ですが、苦手な分野を補強するもよし、得意な分野でさらに難しい問題にチャレンジするもよしということです。
3つ目ですが、演習をしていると間違ってしまうことはもちろんあります。
「あ~間違えた~。しょうがない。」
で終わらせてしまうと、その問題から何も吸収できないです。
なぜ間違えたのか、その原因分析をしっかりと行いましょう。
「公式を忘れていたのか?」
「計算間違えなのか?」
「武器を複合させて利用させていて思いつかなかったのか?」
このようにして原因を洗い出し、次解くときにはきちんと解けるようにしていきましょう!
まとめ
数学の勉強法のステップは大きく分けて2つでした。
最後に、数学の勉強を通して一貫して大事なことを言います。
それは分からないことを放置しないことです。
先生に聞くでもよし、友達に聞くでもよし、なるべく早く解決するようにしましょう!
ここまでくれば、盤石な数学力ももう目の前です!
ぜひ数学を得意科目にしてしましましょう!